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意外と知られていない身近な素材「不織布」

今や包装材料としてだけでなく、さまざまな分野で活用されている不織布。しかし、不織布がどういう素材なのか一般にはよく知られていません。こちらでは、OPP袋・PP袋を提供する包装資材メーカーの株式会社アイエヌジーが、この不織布について、その特徴や用途をご説明します。

不織布は布というより紙

不織布は文字通り「織らずに作る布」のこと。一般的に布は植物繊維や動物性繊維、化学繊維を撚(よ)って糸にしたものを織ることで作られますが、不織布は繊維を糸にせず、そのままシート状に加工します。
つまり、紙と同じ原理で作られているということ。繊維の元となる原料にこそ違いがあるものの、紙と不織布はイコールと言っても差し支えないでしょう。
また、繊維をからませて布状にしたフエルトも広義では不織布の一種ですが、日本工業規格ではフエルトと紙は不織布の定義から除外されています。つまり、不織布とは、「繊維をシート状に加工した、紙とフエルト以外のもの」ということができます。

工業用だけでなく、暮らしの身近なところにもたくさんある不織布製品

植物繊維を主原料とする紙とは異なり、金属でもプラスチックでも繊維に加工できるものであれば、ほとんどが原料にできるのも不織布。さらに複数の原料を組み合わせたり、繊維の長さや太さ、形状を工夫したりすることで目的や用途に応じた機能を持たせることができます。したがって、文字や絵を書(描)く、壁紙のように使うといった用途が主体の紙とは異なり、応用できる分野も多岐に渡っています。

防弾チョッキからコーヒーフィルターまで

たとえば、アラミドと呼ばれる化学繊維をシートにしたものは高い強度を誇ることから、古くから防弾チョッキに応用されてきました。また、最近ではリチウムイオン電池の正極と負極を隔離するセパレータ素材としても、不織布が重要な役割を果たしています。
このほかにも工業用、医療用、建築用などさまざまな分野で活用されていますが、私たちも日々の暮らしの中で、この不織布の恩恵を受けています。身近なところでは、空気清浄機のフィルターや紙おむつも不織布の応用製品。また、コーヒーフィルターや流し台の水切り袋も不織布でできています。さらに、CDやDVDなどの簡易ケースや内袋にも使われています。

主な応用分野と用途(例)
分野 主な用途
工業 電池用セパレータ、両面テープ、工業用ワイパー(清掃用)
医療 湿布基材、ガーゼ
建材 吸音ボード、カーペット用基材
自動車 内装材、エアエレメント、キャビンフィルター、防音防振材
農業・土木 緑化用排水シート、蒔種シート
包装材料 PP袋、各種パッケージ
衣料 紳士服芯地、ブラジャーカップ
衛生材料 化学雑巾、生理用品、マスク、紙おむつ
台所用品 コーヒーフィルター、水切り袋、ティーバッグ、キッチンペーパー
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